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【イベント参加】pha×永田夏来 「結婚する人生と、しない人生と ~私たちの選択」『生涯未婚時代』刊行記念


元ニートでギークハウスや新しいライフスタイルを提唱している@phaさんのイベントがあると聞き参加してきました。phaさんのイベントは前回の第11回ニート祭り以来。また会場となったB&Bには相沢直×宮元望太郎×劔樹人×ハリエコウジ×ぱいぱいでか美「モーニング娘。’14 道重さゆみとは何だったのか。」で来たきりでこれで2回目、約2年半ぶり。下北沢からめっちゃ近いにもかかわらず前回は場所分からなくて迷ったけど、今回はすんなり行けました。

phaさんと一緒に登壇したのは社会学者の永田夏来さん。家族や結婚について研究しているらしく、パラサイトシングルという造語を作った山田昌弘のお弟子さんでもあるらしい。

今回のイベントの参加目的はphaさんの話(主にライフスタイルやニート論など)を聞くのがメインだったので、このレポートもそれを中心にしていこうかなと思うんですが、やっぱりライフスタイルの話になると、どうしても「結婚」という話題が切り離せない面もあるので、面白かった部分とかピックアップして紹介していきたいと思います。

結婚について

  • まず参加者の結婚観について。こういうイベントに参加するくらいなので、挙手してアンケート取ると結婚に対してネガティブな印象を持っている人がやや多かった。phaさん自身も結婚については消極的な考えだそう
  • 結婚と言えば、先日ザ・ノンフィクションで紹介された小林銅蟲さんの話題に。当の小林さんはあんまりおめでたい雰囲気を出したくなく、収録中バールを手に持ち殺伐としたムードを出していたのだが、全てカットされてしまったとの事w 番組は編集によってメデタシメデタシで終わってしまい、結局「結婚=幸せ」という世間一般の価値観に迎合してしまったのでは…と残念がっていました
  • 人間関係について。phaさんは「ギークハウスに入るくらいなら協調性あるのになんで結婚しないの?」と周りから言われるらしいが、いやそうでは無いんだと。phaさんは1対1の人間関係が苦手だが、人が沢山いると関係が分散されるので良いからシェアハウスに住んでいるとの事。ここの説明が自分にとって一番しっくり来ました
  • 先日シェアハウスにひろゆきが来た話。ひろゆき氏は現在パリに妻と子供と一緒に住んでいるらしい。パリに移住したのは賠償金の問題もあるだろうけど、家に友達とかあんまり来てほしくないからというのも理由らしい。ひろゆき氏曰く、「(人が沢山いる)シェアハウスなんて理解できない」という事だったそうだが、結局は価値観や好みの問題とphaさん
  • 親から結婚をしきりに勧められている27歳女性の参加者から、どうしたらそういった圧力を回避できるかについて。経験ベースで「結婚しろ」「就職しろ」だの勧めてくる人に対してはphaさん「あーはい、がんばります」で流せばよいとw

シェアハウスやライフスタイルについて

  • 永田氏自身もシェアハウスに住んだ経験があるとの事。ただ官僚などに呼ばれて政策の場でこういう話をしてもなかなか認めてもらえないのだそう。ひとえに、官僚にになる人は学校→就職→家族というレールを着実に歩んできた人たちなので、シェアハウスという新しい共同体の形を受け入れることが出来ないのではないか
  • またphaさんも最近のシェアハウスに対して「新しい家族の形となりうるのでは」という世間からの過剰な期待に対してよくない印象を持っているとのこと。曰く「そこまで素晴らしいものでもないです」。
  • どうすればシェアハウスが広まるかについて。シェアハウスの漫画やドラマが出れば広まるのではないかという結論に。ただもしも漫画化されても、phaさんがイケメンに描かれ美化されないと流行らないのではないかwと盛り上がる
  • 「パラサイトシングル」や「婚活」というキャッチコピー力が、シェアハウス普及に必要なのではないかという議論に。しかしphaさんはあくまで少数派に訴えかけていきたいとの事
  • 東京に住むのが良いのか、地方が良いのかという話題。phaさんはネットで知り合った人たちと遊ぶために上京してきたとの事。やっぱり人口的な事を考えると、自分と同じような人間を探すには東京が便利だそう。京都などの地方都市では居なくはないが、規模は十分の一程度になってしまうのではないか
  • いわゆる制度としての「家族」が良いのか、それともシェアハウスが良いのかという話題。シェアハウスに来る人はだいたい家族が酷いケースが多い。だが多少しんどいくらいならば家族の方が社会的な制度により何かと便利だそう(ローンを組む時とか、相方に何かあったときの支援とか)。phaさん曰く「制度的に使えるものは使った方が良い」
  • 会社員と学校教員を経験した参加者からの意見。大企業と小中学校は親和性が高い、何故ならば結局は社会(学校→就職)に引かれたレール通りに生きていけば、それなりに人生が保証されているという点で一致しているから。いじめなども隠蔽されたりして、周囲からいわゆる「ノーマル」である事を求められている現状をどう変えれば良いのかという話題に。ただ永田氏は「自分が小学生の時は殴られてでも登校させられていた。今は保健室登校なども認められて徐々に変わりつつある」との事。phaさんも「もっと劇的なスピードで多様性が認められる社会になって欲しいが、徐々に認められているのではないか」との意見でした

周りから「結婚しろ」「就職しろ」と言われて焦っている人もいると思います。しかし時代は徐々に変化してきており、今回のイベントでもしきりに「多様性」や「個人の価値観」が叫ばれていました。

家族観に関して、結婚しないこともひとつの選択肢であり、結婚をしたい人がすれば良いのだと思います。イベントでも「最近の親子は仲が良くて、子供が親に気軽に相談する環境になっている。何故ならば昔と違って今は結婚をしたい人がしているので、家族の仲が良いのではないか」という分析もあった程で、昔のような縁談・お見合いなどによって結ばれた家族より、今の家族は幸せになっているのかもしれません。子供の数が減って少子化という問題はあるものの、一家族あたりの満足度は高まっていると思われますし、それはそれで歓迎すべきことではないでしょうか。

また今回のイベントに参加して思い出したのが、第11回ニート祭りの時に登壇したレンタルお姉さんの「しがらみのある家族関係ならば開放されたほうが良い」という主張。自分が生まれた家族からのしがらみもあるかもしれませんし、社会からの「結婚して家族を持て」というしがらみもあると思います。自分が辛いのならば、どちらのしがらみからも逃れていくのが最善だと思いますし、シェアハウスという新しいカタチの共同体で生き延びるという手は大いに有効だと思います。

結婚だけに限らず、教育や就職といったしがらみからも、自分が辛いのならば逃げていいと思います。そういったシステムは、確かにその敷かれたレール通りに生きれば生きやすいシステムになっています。学校にきっちり通って、それなりの大学に進学(不登校せず無欠席で行けば推薦で上がれるかもしれない)して、新卒の切符で就職するのは、フリーランスで食べていくよりも遥かに効率よくて、確実に稼げます。

でも学校や会社は、100人いたら100人全員にマッチするシステムではありません。色々な価値観を持った人、対人能力の高い人も低い人も、体力のある人もない人もいるので、中にはあぶれる人も出てくるでしょう。

万一あぶれたとしても、そこで「あー」とはならず、phaさんのような生き方もあるということを知っているだけでもだいぶ違うと思います。「会社に就職しないと生きていけない」という既成概念はまず捨て、辛いものからは逃げるべきです。

ただ逃げてもいいと思いますが、その先の事は考えておく必要があると思います。すなわち、会社に頼らずにいかにして稼いでいくかという事です。phaさん曰く「中卒でも自分の好きな分野のスキルを磨いてフラフラ生きている人もいる」との事でしたので、絵や料理、音楽、プログラミング(個人的にはこれが一番オススメ)のスキルを身につけ、独力で稼いでいく力を身につけておいた方が良いと思います。

まとめ

家族・結婚・学校・会社といったシステムは万人に合うとは限らない。自分の価値観にそぐわない、上手く適合出来ないのならば既存概念に囚われず、離婚や未婚、登校拒否やニートになるなどして上手く逃げて生き延びよ。シェアハウスなどの別の共同体があなたを受け入れてくれるかもしれない


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