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第11回ニート祭りに参加してきました

twitterのTLで日本で一番有名なニートである@phaさんが出演するイベントがあると聞き、一度拝見したかったのもあって急遽参加してきました。

プログラムは二部構成になっており、第一部はニートを支援するNPO法人ニュースタート事務局に入寮する現役or元ニートの方による朗読劇。第二部はphaさんと山奥でニートを集めて生活する葉梨はじめ(@banashi)さん、第一部に出演したNPOに入寮する現役or元ニートの方との対談である。

当初はphaさんに会いたかっただけなので第二部の方に期待していたのですが、一部の朗読劇も現在ニートに近い生活している自分に共鳴する部分があり面白かったので併せてレポートしていきたいと思います。

朗読劇「ニート支援で僕たちはどう変わったのか?」

  • 朗読劇には男性5名、女性2名が参加。男性のうち一人は神父役で、ニートたちの告白を聞いていく。女性のうち一人はレンタルお姉さんといって、ニートや引きこもりの人たちを訪問し、社会復帰を支援する活動をしているそうな
  • ニートというとコミュニケーションが苦手な人が会社に適応できずになっていくものだと思っていたが、一様にそうではなく、色々な理由でニートになった経緯を朗読劇で語ってくれた
  • 32歳男性のケース。一度バイト先から就職に成功するも、「いい人」を演じ過ぎて様々な人間関係に巻き込まれてしまい、再びニートに。人から相談を受ける事も多かったらしく、コミュ障というよりかは人とのコミュニケーションを取り過ぎてそれに疲弊してしまった感じである。ニートを脱却するためにいい人を演じず、「今までの価値観を捨てる」ことにあると気づく
  • 22歳女性のケース。トイレに行く時もいつも一緒に行くような女性特有の仲間意識についていけずニートに。「適当に生きる」ことでニート脱却を目指している
  • 34歳男性。10年以上ニートを続けているらしい。状況に関して詳しくはメモ出来なかった
  • 年齢は聞き忘れたがレンタルお姉さんも登場。ニート問題は、家族の絆が足かせになってしまいなかなか動けないでいるケースが多いと主張。本人自身も父親から「そんな(レンタルお姉さんみたいな)怪しい事しないで結婚しろ」と言われ、しがらみのある家族関係ならば開放されたほうが良いと主張している
  • 21歳男性。分野は忘れたが学者か何かを目指す夢追い型のニート。話し方も明瞭でめちゃくちゃ頭の良さそうな印象。ニート=能力が低い、仕事が出来ない、というのが誤りだというのがよく分かる
  • 最後に登場したのは42歳男性。酒浸りが原因でニートに。現在は社会復帰したものの、職場では騙し騙し適応しているような感じだった。彼の主張「時給1500円にしてニートでも生きていけるようにすべきだ」には多いに納得

ニートには主に4類型あるらしく、自分がやりたい事をとことん追いかけていく「夢追い型」、単に職探しが面倒くさいなどの理由でなった「なんとなく型」、親子が極度に依存しすぎている「友達親子型」、親に対して暴力を振るい手を打つことが出来ない「暴君型」があるそうで、朗読劇でも様々な原因でニートになっていった人たちが実情を告白してくれました。そしてNPOでの集団生活や就労体験などを通じて、もがき苦しみながらも這い上がっていこうとしている様子を伝えてくれました。

休憩を挟んで第二部で、phaさんと葉梨さんによるどうやったらニートとして上手く生きていくかというトークライブに移る

トークライブ「あくせく働かない、その先の幸せ。」

  • phaさんと葉梨さん登壇。phaさんは日本一のニートとして有名で、ニートというからにはボソボソと話すのかと思いきや、京大出身という事もあり頭の回転が速く、どんな質問にも的確に答えていた。傍から見ると普通の好青年という感じである
  • 葉梨さんはこの会場で初めて知った。幼い頃から働きたくないと思っていたらしい。話が面白くハキハキしているので、ニートというよりは単に会社生活が嫌なアウトロー的な感じの人である
  • 葉梨さんの運営する自給自足の山奥ニートの話はかなり面白かった。農作物はそんなに手入れをしなくても自然と育つらしく(ただし出荷するレベルではない)難なく食料は手に入るとの事。他にも交通事故で死んだ鹿があると地元の人が教えてくれるのでそれを捕りに言ったり、蛇やテンを捕まえて食ったりしているらしい
  • もちろんそれはあくまでイレギュラーな食料であり、普段はちゃんとした食材を使って料理しているとの事。スーパーまでは車で1時間以上かかるがネットも使えるし、Amazonは来るので意外と困らないそうな
  • 地元で収穫の手伝いとか突発的なバイトがあり、現金を得る手段はあるとの事。それでも1ヶ月に一週間も働かないそう。そもそもお金を使わないので財布を出すことも無いとの事
  • 今その山奥のコミュニティーに必要なのは女性。女性や子供が居ないと村として認めてもらえないので、インフラをカットされるのではないかと心配している。超絶美少女が来てもトラブル不可避なので、シングルマザーや体重100kgぐらいの寮母みたいな人に来てほしいとかw
  • phaさんの運営するギークハウスもほとんどが男性で女性は少ないらしい。女性に来て欲しい気持ちもあるが、男同士の方が気楽で良いかもしれないとの事
  • それに続き、なぜニートに女性が少ないのかという話。実際、ニュースタート事務局に寄せられる相談も9割以上が男性らしい。葉梨さん曰く、女性は「家事手伝い」でも通るし、結婚出来なくても「行き遅れ」で済まされるからニートとしてカウントされていないのではないか?
  • さらに葉梨さんは過激な発言。可愛い女性は結婚して専業主婦という道もあるが、不細工な女性は結婚できない。これは男のニートが仕事が出来ず就労出来ないのと同じではないか。すなわち女の不細工は男で言う仕事が出来ないのと一緒との事w
  • ニートはどんな仕事に就くべきかという話題。phaさんはノルマの無い仕事で自分のペースで出来る仕事が良いのではとの事。phaさん自身も最近はニコ生のコメントの監視を自宅近くで行うバイトを紹介してもらったらしい
  • そういったバイトもツテが無いと紹介してもらえないのだが、色々な場所に顔を出して知り合いを作っておけば、そういう話が来るのでやっぱり繋がりは大事みたい
  • ただイベントに参加したり飲み食いするのも金かかるので、どうやって金をかけずに友達を作るかは課題になってくる。後日phaさんはイベントの手伝いとかに参加すると良いかもしれんとしている
  • 最後のまとめで「自分にとっての幸せは何か」という話題。phaさんは「それぞれの人ができる精一杯のことをやればいいし、そうすれば使えない人間は氏ねという事にならないでしょう」。葉梨さんは「お昼ごろ起きてニコ生できる今の生活が相当幸せ。自分を責めるのは止めたほうがいい」

夜9時終了だったのが20分程度延長となり、本当に沢山のお話を聞くことが出来ました。

ただ率直に言うと、自分には参考になる部分は少なかったなという印象です。自分はあまり野良仕事とか好きじゃないし山奥にこもって生活とか多分無理w ニュースタート事務局に所属している方もトークに参加していたのですが、「自分には向かない」「今の環境でなんとか適応してきたい」「新しい環境に慣れるのは大変そう」という事で否定的な意見でした。

そもそもニート脱却を目指して頑張っている人らを前に、ニートとしてどうやって生きていくかという話はそぐわなかったのかもしれません。自分自身も、人と協調して仕事するのが苦手なだけで、最低限の生活でホソボソと…というスタイルに憧れているわけではありません。いかに一人で社会人並に稼ぎ普通の生活をしていくかを目標としているので、ニートがネットで稼いでいくにはどうすべきかとか、そういう話の方がありがたかったかもしれません。

またphaさんの運営するギークハウスにも、本当に仕事していない人は少数しかおらず、在宅プログラマを含めIT関連の仕事に就いている方が多数との事で、もはやそれはニートとは言えません。実際のところphaさんも「ギークハウスの住民が全員ニートだったら運営出来なくなってしまう」との事でしたので、やっぱり世の中ニートだらけでは社会は回らないのは事実でしょう

それにphaさんは頭の回転が速く、話す内容もしっかりしているので、単に働くのがダルいというだけで能力は高い方なのでしょう。だからこそギークハウスみたいなシステムを提案出来たのだと思いますし、著作やアフィリエイトなどで年収100万円程で生活しているとの事ですが、勤めないでそれだけ稼ぐのは、能力が足りないニートには無理だと思います。万人がphaさんのようにはなれません。

でも心優しいphaさんは「自分にもしお金が沢山あったらニートたちに衣食住を提供できるのに」という趣旨の事を仰っており、金がある人がない人を支えてあげれるシステムがあれば…との事でそこは自分も納得でした。

ただ人間関係もお金もすべて詰んだとしても死ぬ必要はなく、社会に上手く適合出来ない人同士が集まればなんとかやっていけそう、そこまで不安になる必要は無いのかなという気にさせてくれました。また社会復帰したければいつでもNPOなどの支援の場は用意されており、失敗できる環境って意外と整っているんだという安心感も与えてくれた気がします。

あと興味深かったのが、お遍路ハウス管理人募集の件。ニュースタート事務局がやっているプロジェクトで、四国の空き家を活用してお遍路をする人向けの宿を提供しようというもの。現役ニートでも管理人になれるらしいので、東京で詰んだ人とかはやってみると良いかもしれません。

まとめ

ニートになったとしても復帰出来る場所は用意されているし、またそのままニートとして生きていく方法もある。人生詰んだわけではないので死ぬ必要はない

参考リンク

認定NPO法人ニュースタート事務局

山奥ニートの日記